自己紹介
私が早稲田大学で遊び惚けて3年目になって周囲の同級生達が豹変して就職活動に勤しみ始めた頃、ギタリスト辻幹雄と出会ったその日、音楽の道を目指す決断をして以来、彼の元で20代の青春を音楽修行に捧げることと相成りました。この純粋無垢なる挑戦は当然のように痛く苦い挫折と共に終わりを告げましたが、その後、紆余曲折を経て人より10数年遅れて法律家という天職を得ることができました。
同時に、職業的ギタリストという重荷を落として、改めて、田部井辰夫を初めとする当代の代表的なギタリストに師事しつつ仕事の傍ら小さなコンサート活動をするようになりました。
そして、かつての師である辻幹雄との30数年ぶりの偶然の再会によって11弦ギターとオリジナル曲を伝授されるという幸運に恵まれました。こうして昔私の人生を大きく変えた師辻幹夫との出会いによってかつて捨てた演奏家の道が開かれるという僥倖を得ました。人生における縁の不思議を感じないではいられません。私は,このブログによって法律家と演奏家という2つの看板を掲げることになります。
「ギタリストから弁護士への転身」と言うと恰好よく聞こえますが、その間の十数年間の下積み時代は文字どおり社会の暗い底辺を歩く長い道のりでした。その経験はこのチャリティーと無関係ではありません。このCDが民間の必死の努力で支えられている福祉施設とその活動に少しでも陽が当たる切っ掛けになればという思いが私がこのチャリティーを行う大切な動機です。